この章では、下請け案件で継続して依頼されるための基本を学びます。
下請け営業では、最初の案件を取ることだけでなく、また相談してもらえることが重要です。
継続される人は、技術力だけでなく、連絡、質問、納期、修正対応が安定しています。
継続される人の特徴
制作会社やディレクターが継続して依頼したくなる人には、共通点があります。
- 返信が安定している
- 納期を守る
- 不明点を早めに質問する
- 指示を丁寧に読む
- 勝手な判断で進めない
- 修正対応がスムーズ
- 実装品質が安定している
- 進捗共有がある
- 守秘義務を守る
下請け案件では、制作会社側もクライアントに対して責任を持っています。
そのため、任せた相手が安定していることは大きな価値になります。
レスポンスの基本
レスポンスは、下請け案件でかなり重要です。
すぐに作業できない場合でも、確認したことを伝えるだけで安心感があります。
たとえば、次のように返せます。
資料を確認しました。
本日中に内容を確認し、不明点があればまとめてご連絡します。
明日から実装に着手予定です。返信がないと、相手は届いているのか、確認しているのか、作業できるのかわかりません。
短くてもよいので、受け取ったことと次の動きを伝えます。
報告の仕方
進捗報告は、相手を安心させるために行います。
長い報告は必要ありません。
次の3つが伝われば十分です。
- 今どこまで進んでいるか
- 次に何をするか
- 相談や確認が必要か
トップページのPC表示まで実装完了しました。
これからスマホ表示の調整に入ります。
ヘッダーの動きについて1点確認したいことがあるため、別途コメントします。進捗共有があると、相手は案件全体の管理がしやすくなります。
質問の仕方
わからないことがある時は、早めに質問します。
ただし、「どうすればいいですか」だけだと、相手が判断しづらくなります。
質問する時は、状況、自分の理解、選択肢を添えます。
SP表示のヘッダーについて確認です。
デザイン上はメニュー開閉時の背景色指定がないため、現在はPCと同じ白背景で実装しています。
以下のどちらで進めるのがよいでしょうか。
1. 白背景のまま進める
2. メニュー開閉時のみ薄いグレー背景にする選択肢があると、相手は返答しやすくなります。
納期管理
納期を守ることは、継続依頼の基本です。
もし遅れそうな場合は、遅れてから伝えるのではなく、遅れそうな段階で連絡します。
連絡する時は、次の内容を伝えます。
- 何が遅れているか
- 理由
- 影響範囲
- いつまでに対応できるか
- 代替案
下層ページの実装について、想定よりもフォーム周りの調整に時間がかかっています。
本日中に一覧ページまでは提出できますが、フォームページは明日午前の提出になりそうです。
公開日に影響しないよう、先に確認できるページから共有します。納期遅れは避けたいですが、どうしても起きる場合は早めの共有が大切です。
確認環境と提出方法
下請け案件では、確認環境や提出方法も重要です。
相手のルールに合わせて提出します。
確認したい項目は次の通りです。
- GitHubで提出するのか
- zipで提出するのか
- テスト環境にアップするのか
- WordPress管理画面で作業するのか
- 修正内容はどこに書くのか
- 完了報告はどのツールで行うのか
提出方法が曖昧な場合は、着手前に確認します。
修正対応
修正依頼が来た時は、まず内容を確認します。
修正内容に不明点がある場合は、そのまま作業せず質問します。
修正完了後は、何を直したのかを簡単に伝えます。
ご指摘いただいた以下の修正を反映しました。
- SP表示での余白調整
- CTAボタンのリンク修正
- お知らせ一覧の日付表示修正
確認環境に反映済みです。
ご確認をお願いいたします。修正報告があると、相手は確認しやすくなります。
守秘義務
下請け案件では、守秘義務に注意します。
制作会社から共有された情報や、クライアント名、デザインデータ、公開前サイトを勝手に外へ出してはいけません。
特に、次の行動は避けます。
- 公開前の画面をSNSに載せる
- 実績掲載可否を確認せずに掲載する
- クライアント名を勝手に出す
- デザインデータを第三者に共有する
- 案件内容を学習記録として詳しく書く
実績として掲載したい場合は、必ず確認します。
継続されるための姿勢
継続されるためには、毎回完璧である必要はありません。
大切なのは、安定してやり取りできることです。
次のことを意識します。
- できないことは早めに伝える
- 不明点を放置しない
- 進捗を隠さない
- 相手のルールに合わせる
- 納期前に余裕を持って提出する
- 修正を丁寧に反映する
制作会社にとって、安心して任せられる人は貴重です。
技術力を伸ばしながら、進め方の安定感も磨いていきます。
この章のまとめ
- 下請け案件で継続されるには、技術力だけでなく連絡や進め方も重要
- 返信、進捗報告、質問、修正報告を丁寧に行う
- 納期に遅れそうな時は、早めに理由と影響を伝える
- 提出方法や確認環境は、相手のルールに合わせる
- 守秘義務を守り、実績掲載は必ず確認する