10. 下請け案件で継続されるための基本

この章では、下請け案件で継続して依頼されるための基本を学びます。

下請け営業では、最初の案件を取ることだけでなく、また相談してもらえることが重要です。

継続される人は、技術力だけでなく、連絡、質問、納期、修正対応が安定しています。

継続される人の特徴

制作会社やディレクターが継続して依頼したくなる人には、共通点があります。

  • 返信が安定している
  • 納期を守る
  • 不明点を早めに質問する
  • 指示を丁寧に読む
  • 勝手な判断で進めない
  • 修正対応がスムーズ
  • 実装品質が安定している
  • 進捗共有がある
  • 守秘義務を守る

下請け案件では、制作会社側もクライアントに対して責任を持っています。

そのため、任せた相手が安定していることは大きな価値になります。

レスポンスの基本

レスポンスは、下請け案件でかなり重要です。

すぐに作業できない場合でも、確認したことを伝えるだけで安心感があります。

たとえば、次のように返せます。

受領返信の例
資料を確認しました。

本日中に内容を確認し、不明点があればまとめてご連絡します。
明日から実装に着手予定です。

返信がないと、相手は届いているのか、確認しているのか、作業できるのかわかりません。

短くてもよいので、受け取ったことと次の動きを伝えます。

報告の仕方

進捗報告は、相手を安心させるために行います。

長い報告は必要ありません。

次の3つが伝われば十分です。

  • 今どこまで進んでいるか
  • 次に何をするか
  • 相談や確認が必要か
進捗報告の例
トップページのPC表示まで実装完了しました。

これからスマホ表示の調整に入ります。
ヘッダーの動きについて1点確認したいことがあるため、別途コメントします。

進捗共有があると、相手は案件全体の管理がしやすくなります。

質問の仕方

わからないことがある時は、早めに質問します。

ただし、「どうすればいいですか」だけだと、相手が判断しづらくなります。

質問する時は、状況、自分の理解、選択肢を添えます。

質問の例
SP表示のヘッダーについて確認です。

デザイン上はメニュー開閉時の背景色指定がないため、現在はPCと同じ白背景で実装しています。

以下のどちらで進めるのがよいでしょうか。

1. 白背景のまま進める
2. メニュー開閉時のみ薄いグレー背景にする

選択肢があると、相手は返答しやすくなります。

納期管理

納期を守ることは、継続依頼の基本です。

もし遅れそうな場合は、遅れてから伝えるのではなく、遅れそうな段階で連絡します。

連絡する時は、次の内容を伝えます。

  • 何が遅れているか
  • 理由
  • 影響範囲
  • いつまでに対応できるか
  • 代替案
納期相談の例
下層ページの実装について、想定よりもフォーム周りの調整に時間がかかっています。

本日中に一覧ページまでは提出できますが、フォームページは明日午前の提出になりそうです。

公開日に影響しないよう、先に確認できるページから共有します。

納期遅れは避けたいですが、どうしても起きる場合は早めの共有が大切です。

確認環境と提出方法

下請け案件では、確認環境や提出方法も重要です。

相手のルールに合わせて提出します。

確認したい項目は次の通りです。

  • GitHubで提出するのか
  • zipで提出するのか
  • テスト環境にアップするのか
  • WordPress管理画面で作業するのか
  • 修正内容はどこに書くのか
  • 完了報告はどのツールで行うのか

提出方法が曖昧な場合は、着手前に確認します。

修正対応

修正依頼が来た時は、まず内容を確認します。

修正内容に不明点がある場合は、そのまま作業せず質問します。

修正完了後は、何を直したのかを簡単に伝えます。

修正完了報告の例
ご指摘いただいた以下の修正を反映しました。

- SP表示での余白調整
- CTAボタンのリンク修正
- お知らせ一覧の日付表示修正

確認環境に反映済みです。
ご確認をお願いいたします。

修正報告があると、相手は確認しやすくなります。

守秘義務

下請け案件では、守秘義務に注意します。

制作会社から共有された情報や、クライアント名、デザインデータ、公開前サイトを勝手に外へ出してはいけません。

特に、次の行動は避けます。

  • 公開前の画面をSNSに載せる
  • 実績掲載可否を確認せずに掲載する
  • クライアント名を勝手に出す
  • デザインデータを第三者に共有する
  • 案件内容を学習記録として詳しく書く

実績として掲載したい場合は、必ず確認します。

継続されるための姿勢

継続されるためには、毎回完璧である必要はありません。

大切なのは、安定してやり取りできることです。

次のことを意識します。

  • できないことは早めに伝える
  • 不明点を放置しない
  • 進捗を隠さない
  • 相手のルールに合わせる
  • 納期前に余裕を持って提出する
  • 修正を丁寧に反映する

制作会社にとって、安心して任せられる人は貴重です。

技術力を伸ばしながら、進め方の安定感も磨いていきます。

この章のまとめ

  • 下請け案件で継続されるには、技術力だけでなく連絡や進め方も重要
  • 返信、進捗報告、質問、修正報告を丁寧に行う
  • 納期に遅れそうな時は、早めに理由と影響を伝える
  • 提出方法や確認環境は、相手のルールに合わせる
  • 守秘義務を守り、実績掲載は必ず確認する