07. 制作会社への営業文を作る

この章では、制作会社への営業文の作り方を学びます。

下請け営業の営業文では、強く売り込むよりも、相手が必要な情報を短時間で判断できることが大切です。

「何ができる人か」「どんな案件を相談できるか」「どこで実績を見られるか」をわかりやすく伝えます。

営業文の目的

制作会社への営業文の目的は、すぐに受注することだけではありません。

外部パートナー候補として知ってもらうことも大切です。

制作会社は、今すぐ人手が足りている場合でも、将来のためにパートナー候補を探していることがあります。

そのため、営業文では次の状態を目指します。

  • 何ができる人か伝わる
  • 実績やポートフォリオを確認できる
  • 稼働条件がわかる
  • 連絡しやすい
  • 印象が悪くない

長い熱意よりも、相手が判断しやすい情報を優先します。

営業文に入れる内容

営業文には、次の内容を入れます。

  • 宛名
  • 簡単な自己紹介
  • 対応できる作業
  • ポートフォリオURL
  • 稼働条件
  • 相談可能な内容
  • 連絡先
  • 締めの挨拶

全部を長く書く必要はありません。

むしろ、長すぎる営業文は読まれにくくなります。

最初の営業文では、相手が興味を持った時に詳しく見られるよう、ポートフォリオやプロフィールに誘導します。

売り込みすぎない

制作会社への営業文では、強い言葉で売り込みすぎない方が自然です。

たとえば、次のような表現は少し重く見えることがあります。

  • 絶対に売上に貢献します
  • 何でもできます
  • 必ず満足させます
  • すぐに案件をください

代わりに、次のように具体的に書きます。

  • Figmaデザインからのコーディングを中心に対応しています
  • レスポンシブ対応、下層ページ量産、WordPressの基本実装が可能です
  • 外部パートナーをお探しの際に、ご相談いただけますと幸いです

下請け営業では、相手に圧をかけるより、相談しやすい印象を作ることが大切です。

件名の書き方

メールの場合、件名も重要です。

件名で内容がわかるようにします。

たとえば、次のように書けます。

件名の例
Webコーディング外部パートナーのご相談
HTML/CSSコーディング対応のご案内
WordPress実装パートナーのご相談
Web制作パートナーとしてのご挨拶

件名だけで、何の連絡か伝わるようにします。

営業メールの例

制作会社向けの営業メールは、次のように書けます。

制作会社への営業メール例
株式会社〇〇
Web制作ご担当者様

はじめまして。
Webコーダーとして活動している〇〇と申します。

FigmaデザインからのHTML/CSS/JavaScript実装を中心に、レスポンシブ対応、下層ページ量産、WordPressの基本的なテーマ実装に対応しています。

ポートフォリオ:
https://example.com/

稼働は平日夜と土日を中心に、週15〜20時間程度対応可能です。
Slack、Chatwork、メールでの連絡に対応しています。

外部パートナーをお探しの際に、ご相談いただけますと幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

短くても、対応範囲と稼働条件が入っていれば判断しやすくなります。

DMの書き方

SNSのDMでは、メールよりも短く書くことが多いです。

ただし、短くても必要な情報は入れます。

DMの例
はじめまして。Webコーダーの〇〇と申します。

FigmaデザインからのHTML/CSS/JavaScript実装、レスポンシブ対応、WordPressの基本実装に対応しています。

制作パートナーをお探しの際にご相談いただければと思い、ご連絡しました。

ポートフォリオ:
https://example.com/

突然のご連絡失礼いたしました。
どうぞよろしくお願いいたします。

DMでは、相手の時間を取りすぎないことも大切です。

相手に合わせて少し変える

営業文は、完全なコピペだけにしない方がよいです。

相手の制作会社が得意としている領域を見て、少しだけ内容を変えます。

たとえば、WordPress案件が多そうな会社なら、WordPress対応を前に出します。

LP制作が多そうな会社なら、LPコーディングやレスポンシブ対応を前に出します。

相手に合わせた一文
貴社の制作実績を拝見し、コーポレートサイトや採用サイトの制作で、コーディングパートナーとしてお力になれる場面があるのではと思いご連絡しました。

この一文があるだけで、無差別に送っている印象を減らせます。

返信しやすい形にする

営業文では、相手が返信しやすい形にします。

たとえば、最後に次のように書けます。

  • 外部パートナーをお探しの際にご相談ください
  • 必要でしたら、対応範囲や単価目安をお送りします
  • 一度オンラインでご挨拶することも可能です

ただし、強く面談を求めすぎる必要はありません。

相手が必要な時に連絡できる状態を作ります。

避けたい営業文

次のような営業文は、読まれにくくなります。

  • 長すぎる
  • 自分の熱意だけで、対応範囲がない
  • 「何でもできます」と書いている
  • ポートフォリオURLがない
  • 稼働条件がわからない
  • 相手の会社名を間違えている
  • 返信を強く求めすぎている

営業文は、相手への配慮も見られます。

丁寧で、短く、判断しやすい文章を目指します。

この章のまとめ

  • 制作会社への営業文は、外部パートナー候補として知ってもらうためのもの
  • 対応範囲、ポートフォリオ、稼働条件、連絡方法を短く整理する
  • 強い売り込みより、相手が判断しやすい情報を優先する
  • メールでは件名、DMでは短さとわかりやすさが重要
  • 相手の制作実績に合わせて、一文だけでも調整すると印象がよくなる