この章では、制作会社への営業文の作り方を学びます。
下請け営業の営業文では、強く売り込むよりも、相手が必要な情報を短時間で判断できることが大切です。
「何ができる人か」「どんな案件を相談できるか」「どこで実績を見られるか」をわかりやすく伝えます。
営業文の目的
制作会社への営業文の目的は、すぐに受注することだけではありません。
外部パートナー候補として知ってもらうことも大切です。
制作会社は、今すぐ人手が足りている場合でも、将来のためにパートナー候補を探していることがあります。
そのため、営業文では次の状態を目指します。
- 何ができる人か伝わる
- 実績やポートフォリオを確認できる
- 稼働条件がわかる
- 連絡しやすい
- 印象が悪くない
長い熱意よりも、相手が判断しやすい情報を優先します。
営業文に入れる内容
営業文には、次の内容を入れます。
- 宛名
- 簡単な自己紹介
- 対応できる作業
- ポートフォリオURL
- 稼働条件
- 相談可能な内容
- 連絡先
- 締めの挨拶
全部を長く書く必要はありません。
むしろ、長すぎる営業文は読まれにくくなります。
最初の営業文では、相手が興味を持った時に詳しく見られるよう、ポートフォリオやプロフィールに誘導します。
売り込みすぎない
制作会社への営業文では、強い言葉で売り込みすぎない方が自然です。
たとえば、次のような表現は少し重く見えることがあります。
- 絶対に売上に貢献します
- 何でもできます
- 必ず満足させます
- すぐに案件をください
代わりに、次のように具体的に書きます。
- Figmaデザインからのコーディングを中心に対応しています
- レスポンシブ対応、下層ページ量産、WordPressの基本実装が可能です
- 外部パートナーをお探しの際に、ご相談いただけますと幸いです
下請け営業では、相手に圧をかけるより、相談しやすい印象を作ることが大切です。
件名の書き方
メールの場合、件名も重要です。
件名で内容がわかるようにします。
たとえば、次のように書けます。
Webコーディング外部パートナーのご相談
HTML/CSSコーディング対応のご案内
WordPress実装パートナーのご相談
Web制作パートナーとしてのご挨拶件名だけで、何の連絡か伝わるようにします。
営業メールの例
制作会社向けの営業メールは、次のように書けます。
株式会社〇〇
Web制作ご担当者様
はじめまして。
Webコーダーとして活動している〇〇と申します。
FigmaデザインからのHTML/CSS/JavaScript実装を中心に、レスポンシブ対応、下層ページ量産、WordPressの基本的なテーマ実装に対応しています。
ポートフォリオ:
https://example.com/
稼働は平日夜と土日を中心に、週15〜20時間程度対応可能です。
Slack、Chatwork、メールでの連絡に対応しています。
外部パートナーをお探しの際に、ご相談いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。短くても、対応範囲と稼働条件が入っていれば判断しやすくなります。
DMの書き方
SNSのDMでは、メールよりも短く書くことが多いです。
ただし、短くても必要な情報は入れます。
はじめまして。Webコーダーの〇〇と申します。
FigmaデザインからのHTML/CSS/JavaScript実装、レスポンシブ対応、WordPressの基本実装に対応しています。
制作パートナーをお探しの際にご相談いただければと思い、ご連絡しました。
ポートフォリオ:
https://example.com/
突然のご連絡失礼いたしました。
どうぞよろしくお願いいたします。DMでは、相手の時間を取りすぎないことも大切です。
相手に合わせて少し変える
営業文は、完全なコピペだけにしない方がよいです。
相手の制作会社が得意としている領域を見て、少しだけ内容を変えます。
たとえば、WordPress案件が多そうな会社なら、WordPress対応を前に出します。
LP制作が多そうな会社なら、LPコーディングやレスポンシブ対応を前に出します。
貴社の制作実績を拝見し、コーポレートサイトや採用サイトの制作で、コーディングパートナーとしてお力になれる場面があるのではと思いご連絡しました。この一文があるだけで、無差別に送っている印象を減らせます。
返信しやすい形にする
営業文では、相手が返信しやすい形にします。
たとえば、最後に次のように書けます。
- 外部パートナーをお探しの際にご相談ください
- 必要でしたら、対応範囲や単価目安をお送りします
- 一度オンラインでご挨拶することも可能です
ただし、強く面談を求めすぎる必要はありません。
相手が必要な時に連絡できる状態を作ります。
避けたい営業文
次のような営業文は、読まれにくくなります。
- 長すぎる
- 自分の熱意だけで、対応範囲がない
- 「何でもできます」と書いている
- ポートフォリオURLがない
- 稼働条件がわからない
- 相手の会社名を間違えている
- 返信を強く求めすぎている
営業文は、相手への配慮も見られます。
丁寧で、短く、判断しやすい文章を目指します。
この章のまとめ
- 制作会社への営業文は、外部パートナー候補として知ってもらうためのもの
- 対応範囲、ポートフォリオ、稼働条件、連絡方法を短く整理する
- 強い売り込みより、相手が判断しやすい情報を優先する
- メールでは件名、DMでは短さとわかりやすさが重要
- 相手の制作実績に合わせて、一文だけでも調整すると印象がよくなる