この章では、制作会社に伝わるプロフィールの作り方を学びます。
下請け営業では、プロフィールがとても重要です。
制作会社やディレクターは、あなたがどんな人かを短時間で判断します。
そのため、自己紹介よりも、仕事を依頼するために必要な情報を整理して見せることが大切です。
プロフィールの役割
営業用プロフィールの役割は、自分を魅力的に見せることだけではありません。
相手が「この人に何を頼めるか」を判断できるようにすることです。
制作会社が知りたいのは、主に次のような情報です。
- 対応できる作業
- 使用できる技術
- 過去の制作物
- 稼働時間
- 連絡方法
- 仕事の進め方
- 単価感
- 人柄やコミュニケーションの雰囲気
これらが整理されていると、相手は案件が出た時に相談しやすくなります。
入れるべき基本情報
プロフィールには、最低限次の情報を入れます。
- 名前
- 活動地域
- 対応職種
- 対応できる作業
- 使用技術
- 使用ツール
- 稼働時間
- 連絡可能時間
- ポートフォリオURL
- 連絡先
活動地域は、リモート対応が中心でも書いておくと安心です。
「全国リモート対応可能」「東京都近郊は対面相談可」のように書けます。
対応職種を書く
まず、自分が何者として営業するのかを明確にします。
たとえば、次のように書けます。
- Webコーダー
- フロントエンド実装
- WordPress実装
- Webデザイナー
- Web制作パートナー
駆け出しの段階では、肩書きを盛りすぎる必要はありません。
大切なのは、相手が任せられる作業をイメージできることです。
たとえば、コーディング中心なら「Webコーダー / HTML・CSS・JavaScript実装」のように書くと伝わりやすくなります。
対応できる作業を書く
対応できる作業は、具体的に書きます。
「Web制作できます」だけでは、範囲が広すぎます。
次のように、作業単位で書くと判断しやすくなります。
- Figmaデザインからのコーディング
- HTML/CSS/JavaScriptによる静的サイト実装
- レスポンシブ対応
- WordPressテーマ化
- 下層ページ量産
- 既存サイトの軽微な修正
- お問い合わせフォーム実装
- 公開前の表示確認
できることが少なくても問題ありません。
少ない範囲でも、具体的に書く方が伝わります。
使用技術とツールを書く
制作会社向けのプロフィールでは、使用技術やツールも書きます。
たとえば、次のようなものです。
| 種類 | 例 |
|---|---|
| 言語 | HTML、CSS、JavaScript、PHP |
| CSS関連 | Sass、BEM、CSS設計 |
| CMS | WordPress |
| デザイン確認 | Figma、Adobe XD、Photoshop |
| 開発 | Git、GitHub、VS Code |
| 連絡 | Slack、Chatwork、メール、Zoom |
ただし、少し触っただけの技術を大量に並べると、実務レベルで対応できると誤解されることがあります。
実務で対応できるものと、学習中のものは分けて書くと安心です。
稼働条件を書く
制作会社は、案件のスケジュールに合わせて依頼できる人を探しています。
そのため、稼働条件はできるだけ明確にします。
書いておきたい項目は次の通りです。
- 週の稼働時間
- 稼働できる曜日
- 連絡可能時間
- 打ち合わせ対応の可否
- 着手可能時期
- 継続案件の可否
たとえば、次のように書けます。
稼働時間:
平日夜と土日を中心に、週15〜20時間程度対応可能です。
連絡:
平日は日中もチャット確認可能です。
打ち合わせは平日夜または土日に対応できます。
対応:
単発案件、継続案件どちらも相談可能です。曖昧な表現より、相手がスケジュールに当てはめやすい表現を意識します。
得意なことを書く
プロフィールには、得意なことも書きます。
得意なことは、派手な実績でなくても構いません。
下請け営業では、制作会社にとって助かることが強みになります。
たとえば、次のような内容です。
- Figmaデザインの再現を丁寧に行う
- スマホ表示の崩れを細かく確認する
- 指示内容を整理してから作業する
- 不明点を早めに質問する
- 修正依頼への対応が早い
- 既存ルールに合わせた実装ができる
「すごいこと」よりも、「任せやすいこと」を伝えます。
プロフィール文の例
営業用プロフィールは、長すぎない方が読まれやすいです。
Webコーダーとして、FigmaデザインからのHTML/CSS/JavaScript実装を中心に対応しています。
レスポンシブ対応、下層ページ量産、既存サイトの軽微な修正、WordPressの基本的なテーマ実装が可能です。
平日夜と土日を中心に週15〜20時間程度稼働できます。
Slack、Chatwork、メールでの連絡に対応しています。
デザイン再現とスマホ表示の確認を丁寧に行い、進行中の不明点は早めに共有することを心がけています。このように、対応範囲、稼働条件、仕事の進め方を入れると、制作会社が判断しやすくなります。
NGになりやすいプロフィール
次のようなプロフィールは、相手が判断しづらくなります。
- 情熱だけで、できる作業が書かれていない
- 「何でもできます」と書いている
- 使用技術が大量に並んでいるが、対応範囲が不明
- ポートフォリオが見つからない
- 連絡先がわかりにくい
- 稼働条件が書かれていない
- 学習中の内容と実務対応できる内容が混ざっている
プロフィールは、自分の熱意を伝える場所であると同時に、相手の判断材料を整理する場所です。
この章のまとめ
- 制作会社向けプロフィールは、相手が依頼判断できる情報を整理するもの
- 対応できる作業、使用技術、稼働条件、連絡方法を明確に書く
- 技術を盛りすぎず、実務対応できるものと学習中のものを分ける
- 得意なことは、制作会社にとって任せやすい行動として書く
- 長い自己紹介より、依頼に必要な情報が整理されていることが大切