この章では、紹介や継続依頼につなげる考え方を学びます。
営業は、新規の相手に連絡することだけではありません。
一度仕事をした相手から継続して依頼されたり、別の人を紹介してもらったりすることも大切な営業です。
継続依頼は信頼から生まれる
継続依頼は、最初の案件での信頼から生まれます。
特に下請け案件では、制作会社やディレクターが「またお願いしたい」と思うかが重要です。
継続につながりやすい行動は次の通りです。
- 返信が早い
- 納期を守る
- 不明点を早めに確認する
- 修正対応が丁寧
- 指示内容を正しく理解する
- 実装品質が安定している
- 完了報告がわかりやすい
特別な営業トークよりも、日々の仕事ぶりが次の営業になります。
案件完了後の連絡
案件が完了したら、完了連絡とお礼を送ります。
下請け案件では、次のように送れます。
今回の実装について、ご確認ありがとうございました。
今後もコーディングやWordPress実装でお力になれる案件がありましたら、お声がけいただけますと幸いです。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。直受け案件では、公開後の初期確認や追加相談の案内も入れます。
この度はWebサイト制作をご依頼いただきありがとうございました。
公開後の初期確認期間中に気になる点がありましたら、ご連絡ください。
今後、ページ追加や更新作業が必要になった際も、内容を確認のうえご相談いただけます。案件の終わりを丁寧にすることで、次につながりやすくなります。
実績掲載を確認する
案件が完了したら、実績掲載の可否を確認します。
ただし、下請け案件では特に注意が必要です。
制作会社やクライアントの許可なく、実績として公開してはいけません。
確認したい項目は次の通りです。
- 会社名を掲載してよいか
- URLを掲載してよいか
- 画面キャプチャを載せてよいか
- 担当範囲を記載してよいか
- 公開時期の指定があるか
- 実績掲載不可か
掲載できない場合は、非公開実績として自分の中で整理します。
紹介をお願いするタイミング
紹介をお願いするのは、相手が満足してくれた後が自然です。
納品直後や、継続してよい関係ができている時に、軽く伝えます。
もし周りでWebサイト制作やコーディング対応にお困りの方がいらっしゃいましたら、ご紹介いただけますと嬉しいです。
無理のない範囲で問題ありません。強くお願いしすぎる必要はありません。
相手の負担にならないように伝えます。
下請けの継続につなげる
下請けで継続されるには、案件完了後も連絡しやすい状態を作っておきます。
たとえば、次のような情報を更新して共有できます。
- 稼働状況
- 対応できる作業の追加
- ポートフォリオ更新
- WordPress対応範囲の拡大
- 空きスケジュール
ただし、頻繁に営業しすぎる必要はありません。
数か月に一度、近況や稼働状況を共有する程度でも十分です。
以前コーディング案件でお世話になった〇〇です。
現在、6月中旬以降のコーディング案件に対応可能です。
最近はWordPressのカスタム投稿を含む実装にも対応しています。
外部パートナーをお探しの案件がありましたら、ご相談いただけますと幸いです。思い出してもらうきっかけを作ります。
直受けの追加依頼につなげる
直受け案件では、公開後に追加依頼が発生することがあります。
たとえば、次のような依頼です。
- ページ追加
- お知らせ更新
- 写真差し替え
- 採用ページ追加
- LP制作
- 保守契約
- アクセス解析の確認
追加依頼につなげるには、公開後の相談窓口を明確にしておきます。
「困ったら相談できる人」として認識してもらうことが大切です。
関係性を保つ
紹介や継続は、無理に売り込むよりも、関係性を保つことから生まれます。
たとえば、次のような行動です。
- 案件完了後にお礼を伝える
- 公開後の状況を気にかける
- 稼働状況を軽く共有する
- 実績公開時に連絡する
- 追加相談に丁寧に返す
- 無理な時は代替案を出す
営業は、新規開拓だけではありません。
一度できた信頼を大切にすることも営業です。
この講座のまとめ
営業 完全講座では、Web制作案件を獲得するための準備と進め方を学びました。
最初は、制作会社への下請け営業を主軸に考えました。
下請け営業では、強いクロージングよりも、対応範囲、実績、稼働条件、連絡の安定感が重要です。
後半では、直受け営業の流れも扱いました。
直受け営業では、相手の目的や課題を整理し、提案、見積もり、発注前確認へ進める力が必要です。
どちらの営業でも共通しているのは、相手が安心して判断できる情報を届けることです。
この章のまとめ
- 営業は新規連絡だけでなく、紹介や継続依頼も含まれる
- 下請け案件では、日々の仕事ぶりが次の営業になる
- 案件完了後には、お礼と今後の相談先を伝える
- 実績掲載は、必ず許可を確認する
- 一度できた信頼を大切にすると、継続や紹介につながりやすい