16. 紹介・継続依頼につなげる

この章では、紹介や継続依頼につなげる考え方を学びます。

営業は、新規の相手に連絡することだけではありません。

一度仕事をした相手から継続して依頼されたり、別の人を紹介してもらったりすることも大切な営業です。

継続依頼は信頼から生まれる

継続依頼は、最初の案件での信頼から生まれます。

特に下請け案件では、制作会社やディレクターが「またお願いしたい」と思うかが重要です。

継続につながりやすい行動は次の通りです。

  • 返信が早い
  • 納期を守る
  • 不明点を早めに確認する
  • 修正対応が丁寧
  • 指示内容を正しく理解する
  • 実装品質が安定している
  • 完了報告がわかりやすい

特別な営業トークよりも、日々の仕事ぶりが次の営業になります。

案件完了後の連絡

案件が完了したら、完了連絡とお礼を送ります。

下請け案件では、次のように送れます。

下請け案件完了後の連絡例
今回の実装について、ご確認ありがとうございました。

今後もコーディングやWordPress実装でお力になれる案件がありましたら、お声がけいただけますと幸いです。

引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

直受け案件では、公開後の初期確認や追加相談の案内も入れます。

直受け案件完了後の連絡例
この度はWebサイト制作をご依頼いただきありがとうございました。

公開後の初期確認期間中に気になる点がありましたら、ご連絡ください。

今後、ページ追加や更新作業が必要になった際も、内容を確認のうえご相談いただけます。

案件の終わりを丁寧にすることで、次につながりやすくなります。

実績掲載を確認する

案件が完了したら、実績掲載の可否を確認します。

ただし、下請け案件では特に注意が必要です。

制作会社やクライアントの許可なく、実績として公開してはいけません。

確認したい項目は次の通りです。

  • 会社名を掲載してよいか
  • URLを掲載してよいか
  • 画面キャプチャを載せてよいか
  • 担当範囲を記載してよいか
  • 公開時期の指定があるか
  • 実績掲載不可か

掲載できない場合は、非公開実績として自分の中で整理します。

紹介をお願いするタイミング

紹介をお願いするのは、相手が満足してくれた後が自然です。

納品直後や、継続してよい関係ができている時に、軽く伝えます。

紹介依頼の例
もし周りでWebサイト制作やコーディング対応にお困りの方がいらっしゃいましたら、ご紹介いただけますと嬉しいです。

無理のない範囲で問題ありません。

強くお願いしすぎる必要はありません。

相手の負担にならないように伝えます。

下請けの継続につなげる

下請けで継続されるには、案件完了後も連絡しやすい状態を作っておきます。

たとえば、次のような情報を更新して共有できます。

  • 稼働状況
  • 対応できる作業の追加
  • ポートフォリオ更新
  • WordPress対応範囲の拡大
  • 空きスケジュール

ただし、頻繁に営業しすぎる必要はありません。

数か月に一度、近況や稼働状況を共有する程度でも十分です。

近況共有の例
以前コーディング案件でお世話になった〇〇です。

現在、6月中旬以降のコーディング案件に対応可能です。
最近はWordPressのカスタム投稿を含む実装にも対応しています。

外部パートナーをお探しの案件がありましたら、ご相談いただけますと幸いです。

思い出してもらうきっかけを作ります。

直受けの追加依頼につなげる

直受け案件では、公開後に追加依頼が発生することがあります。

たとえば、次のような依頼です。

  • ページ追加
  • お知らせ更新
  • 写真差し替え
  • 採用ページ追加
  • LP制作
  • 保守契約
  • アクセス解析の確認

追加依頼につなげるには、公開後の相談窓口を明確にしておきます。

「困ったら相談できる人」として認識してもらうことが大切です。

関係性を保つ

紹介や継続は、無理に売り込むよりも、関係性を保つことから生まれます。

たとえば、次のような行動です。

  • 案件完了後にお礼を伝える
  • 公開後の状況を気にかける
  • 稼働状況を軽く共有する
  • 実績公開時に連絡する
  • 追加相談に丁寧に返す
  • 無理な時は代替案を出す

営業は、新規開拓だけではありません。

一度できた信頼を大切にすることも営業です。

この講座のまとめ

営業 完全講座では、Web制作案件を獲得するための準備と進め方を学びました。

最初は、制作会社への下請け営業を主軸に考えました。

下請け営業では、強いクロージングよりも、対応範囲、実績、稼働条件、連絡の安定感が重要です。

後半では、直受け営業の流れも扱いました。

直受け営業では、相手の目的や課題を整理し、提案、見積もり、発注前確認へ進める力が必要です。

どちらの営業でも共通しているのは、相手が安心して判断できる情報を届けることです。

この章のまとめ

  • 営業は新規連絡だけでなく、紹介や継続依頼も含まれる
  • 下請け案件では、日々の仕事ぶりが次の営業になる
  • 案件完了後には、お礼と今後の相談先を伝える
  • 実績掲載は、必ず許可を確認する
  • 一度できた信頼を大切にすると、継続や紹介につながりやすい