この章では、架空サイトを題材に、運用改善の流れを通して確認します。
ここでは、地域の整体院サイトを例にします。
目的は、検索や地図から見つけてもらい、予約問い合わせにつなげることです。
サイトの前提
今回の架空サイトは、地域にある整体院のサイトです。
主な目的は次の通りです。
- 地域で整体院を探している人に見つけてもらう
- 施術内容や料金を理解してもらう
- 予約問い合わせにつなげる
- 初めての人の不安を減らす
サイトには、次のページがあるとします。
- トップページ
- 施術メニュー
- 料金
- 初めての方へ
- アクセス
- よくある質問
- 予約フォーム
現状を見る
まず、現状を確認します。
Search Console、GA4、Googleビジネスプロフィール、ヒートマップを使います。
仮の状況は次の通りです。
| 項目 | 状況 |
|---|---|
| Search Console | 表示回数はあるがクリックが少ない |
| GA4 | アクセスページは見られているが予約フォーム到達が少ない |
| ヒートマップ | 料金セクションでよく止まっている |
| Googleビジネスプロフィール | 営業時間と写真が古い |
この時点では、まだ答えは決めません。
数字とページを見ながら、課題を整理します。
課題を整理する
現状から、次のような課題が考えられます。
- 検索結果では表示されているが、クリックされにくい
- 予約フォームへの導線が弱い
- 料金への関心が高いが、説明が不足している
- 店舗情報が古く、来店前の不安が残る
課題は、目的に対して足りない部分として整理します。
今回の目的は予約問い合わせなので、フォーム導線と不安解消が重要です。
仮説を立てる
課題に対して、仮説を立てます。
| 課題 | 仮説 |
|---|---|
| クリックが少ない | titleが地域名や施術内容を十分に伝えていない |
| フォーム到達が少ない | CTAが下部にしかなく、途中で次の行動が見えない |
| 料金で止まっている | 料金に含まれる内容や初回の流れが不足している |
| 店舗情報が古い | 初めての人が安心しづらい |
仮説は、正解ではなく改善の出発点です。
SEO改善
Search Consoleで表示回数はあるがクリックが少ない場合、検索結果での見え方を見直します。
たとえば、titleを次のように改善できます。
改善前:
〇〇整体院 | トップページ
改善後:
〇〇駅の整体院 | 肩こり・腰痛の施術なら〇〇整体院ページ内容と合う範囲で、地域名、サービス内容、店舗名を整理します。
descriptionも、初めての人が知りたい情報を入れます。
LPO改善
LPとして見る場合、トップページや施術メニューページの導線を改善します。
改善案は次の通りです。
- ファーストビューに予約ボタンを置く
- 施術メニュー下にCTAを追加する
- 料金セクションの下に「初回相談はこちら」を置く
- よくある質問へのリンクを料金近くに置く
- 初めての流れを追加する
読んだ人が不安を解消しながら予約へ進める流れにします。
EFO改善
予約フォームでは、入力負担を確認します。
改善案は次の通りです。
- 電話番号を任意にする
- 希望日時の入力例を追加する
- 症状の選択肢を用意する
- エラー文を具体的にする
- 返信目安をフォーム上部に書く
フォームの近くに「通常1営業日以内に返信します」のような補足があると安心につながります。
MEO改善
Googleビジネスプロフィールも確認します。
改善案は次の通りです。
- 営業時間を最新にする
- 外観写真を追加する
- 施術スペースの写真を追加する
- サービス内容を整理する
- 口コミへの返信を行う
- Webサイト側の住所や営業時間と揃える
地域ビジネスでは、サイトとGoogleビジネスプロフィールの両方を整えることが大切です。
優先順位を決める
すべてを一度に行う必要はありません。
今回は、次のように優先順位を付けます。
- Googleビジネスプロフィールの営業時間と写真を更新
- トップページのCTAを改善
- 料金セクションに説明とFAQリンクを追加
- 予約フォームの入力負担を減らす
- titleとdescriptionを見直す
すぐ直せて影響がありそうなものから始めます。
結果を確認する
改善後は、結果を確認します。
見る項目は次の通りです。
- Search ConsoleのCTR
- GA4の予約フォーム到達数
- フォーム送信数
- アクセスページの閲覧
- Googleビジネスプロフィールの表示やアクション
- ヒートマップでCTAがクリックされているか
すぐに大きな変化が出ないこともあります。
短期で見られるものと、中長期で見るものを分けます。
この講座のまとめ
Webサイト運用・改善 完全講座では、公開後に必要になる検索、計測、改善、レポートの基礎を学びました。
SEOでは、検索エンジンに理解してもらうことと、ユーザーに役立つ内容を作ることが重要です。
MEOでは、地域検索やGoogleビジネスプロフィールの情報整備が重要です。
LPO、EFO、CROでは、ページを見た人が迷わず行動できるように改善します。
GA4、Search Console、ヒートマップは、現状を見て改善仮説を作るために使います。
運用改善は、数字を見て終わりではありません。
目的、課題、仮説、施策、確認の流れで、少しずつサイトを育てていきます。
この章のまとめ
- 運用改善では、現状を見て課題と仮説を整理する
- SEO、LPO、EFO、MEOは目的に応じて組み合わせる
- 改善施策には優先順位を付ける
- 実施後は、見る数字を決めて結果を確認する
- Webサイトは公開後に改善を続けることで価値が高まる