13. ヒートマップとユーザー行動

この章では、ヒートマップとユーザー行動の見方を学びます。

ヒートマップは、ページ上でユーザーがどこを見ているか、どこをクリックしているか、どこまでスクロールしているかを視覚的に確認するためのツールです。

GA4やSearch Consoleでは見えにくい、ページ内の動きを考えるヒントになります。

ヒートマップとは

ヒートマップは、ユーザー行動を色や図で表示する分析ツールです。

ツールによって機能は違いますが、よくあるものは次の通りです。

  • クリックヒートマップ
  • スクロールヒートマップ
  • 熟読エリア
  • マウス移動
  • 録画

すべての機能を使いこなす必要はありません。

まずは、クリックされている場所、読まれている場所、離脱されている場所を確認します。

クリックを見る

クリックヒートマップでは、どこがクリックされているかを見ます。

確認したい項目は次の通りです。

  • CTAボタンがクリックされているか
  • クリックできない場所がクリックされていないか
  • ナビゲーションが使われているか
  • 重要なリンクが見落とされていないか
  • 画像や見出しがクリックされていないか

クリックできない画像や見出しが何度もクリックされている場合、ユーザーはそこをリンクだと思っている可能性があります。

その場合、リンクにするか、見た目を調整するかを考えます。

スクロールを見る

スクロールヒートマップでは、ユーザーがどこまでページを見ているかを確認します。

確認したい項目は次の通りです。

  • 重要なCTAまで到達しているか
  • 料金や実績まで読まれているか
  • フォーム前で離脱していないか
  • ファーストビューで離脱していないか
  • ページが長すぎないか

重要な情報が下すぎて見られていない場合は、位置を上げる、概要を先に出す、途中にCTAを置くなどの改善を考えます。

熟読エリアを見る

熟読エリアは、どの部分がよく読まれているかを見るための機能です。

読まれている場所がわかると、ユーザーが関心を持っている情報を推測できます。

たとえば、料金やFAQがよく読まれているなら、ユーザーは費用や不安を確認している可能性があります。

その場合、料金の見せ方や不安解消の情報を改善できます。

録画を見る

ツールによっては、ユーザーの操作を録画のように確認できるものがあります。

録画を見ると、次のようなことに気づけます。

  • フォームで迷っている
  • メニューを開いてすぐ閉じている
  • ボタンの近くで止まっている
  • 何度も上下にスクロールしている
  • クリックできない場所を押している

ただし、個別の行動だけを見て決めつけないようにします。

複数のデータを見て、共通する傾向を探します。

仮説を立てる

ヒートマップは、答えを出すツールではありません。

改善の仮説を作るためのヒントです。

たとえば、次のように考えます。

観察仮説
CTAまで到達していない重要情報が下にありすぎる
画像がクリックされている画像をリンクだと思われている
フォーム前で離脱が多い入力前に不安が残っている
料金だけよく読まれている料金の説明が不足している

観察したことから、なぜそうなっているのかを考えます。

GA4と合わせて見る

ヒートマップだけでは、サイト全体の数字はわかりません。

GA4やSearch Consoleと合わせて見ます。

たとえば、GA4で特定ページの離脱が多いとわかったら、そのページをヒートマップで詳しく見ます。

Search Consoleで流入が多いページなら、そのページ内でCTAまで進んでいるかを確認します。

ツールを組み合わせることで、改善の精度が上がります。

この章のまとめ

  • ヒートマップは、ページ内のクリック、スクロール、熟読エリアを見るためのツール
  • クリックできない場所がクリックされている場合は、見た目やリンク設計を見直す
  • 重要な情報までスクロールされているかを確認する
  • ヒートマップは答えではなく、改善仮説を作るためのヒント
  • 次の章では、改善施策の考え方を学ぶ