この章では、Webサイト公開後に必要になる運用の全体像を学びます。
Webサイトは、完成して公開した瞬間がゴールではありません。
公開後に情報を更新し、検索で見つけてもらい、問い合わせや予約につながるように改善していく必要があります。
公開後に起きること
Webサイトを公開すると、実際のユーザーが見始めます。
公開前には気づかなかった問題が出ることもあります。
たとえば、次のようなことです。
- 検索に表示されない
- タイトルや説明文が検索結果で弱い
- スマホで読みづらい
- 問い合わせが少ない
- フォームで離脱されている
- 店舗情報が古い
- 表示速度が遅い
- 画像が重い
- 更新担当者が使い方に迷う
公開後は、こうした問題を見つけて改善していきます。
更新
運用の基本は、情報を正しく保つことです。
古い情報が残っていると、信頼感が下がります。
更新が必要になりやすい情報は次の通りです。
- お知らせ
- 営業時間
- 料金
- サービス内容
- 実績
- 採用情報
- スタッフ情報
- イベント情報
- キャンペーン
特に、店舗やサービスサイトでは、営業時間や料金が古いとユーザーに迷惑がかかります。
更新しやすい設計にしておくことも大切です。
計測
運用改善では、数字を見ます。
数字を見ることで、どのページが見られているか、どこから流入しているか、問い合わせにつながっているかを確認できます。
よく使うツールは次の通りです。
- GA4
- Search Console
- ヒートマップツール
- フォーム送信ログ
- 広告管理画面
- Googleビジネスプロフィール
すべてを最初から細かく見る必要はありません。
まずは、目的に関係する数字から見ます。
改善
計測した数字をもとに、改善します。
改善には、次のようなものがあります。
- titleを見直す
- ページの見出しを整理する
- CTAボタンを見つけやすくする
- フォーム項目を減らす
- ファーストビューの訴求を変える
- 画像を軽くする
- よくある質問を追加する
- 実績や口コミを追加する
- 内部リンクを増やす
改善は、感覚だけで決めるのではなく、問題と仮説をもとに行います。
検索対応
検索で見つけてもらうためには、SEOの基本を押さえる必要があります。
SEOでは、検索エンジンにページの内容を理解してもらい、ユーザーに役立つページを作ることが大切です。
制作側では、次のような点を確認します。
- title
- description
- 見出し構造
- URL
- 内部リンク
- sitemap
- robots
- canonical
- 表示速度
- モバイル対応
検索順位を必ず上げる裏技ではなく、ページの内容を正しく伝えるための基本整備として考えます。
問い合わせ改善
サイトの目的が問い合わせや予約なら、問い合わせまでの流れを改善します。
たとえば、次のような問題があります。
- ボタンが見つけにくい
- 何を問い合わせればよいかわからない
- フォーム項目が多い
- エラーがわかりにくい
- 料金や流れが不明で不安が残る
- スマホで入力しづらい
問い合わせ改善では、LPO、EFO、CROの考え方が関係します。
ページを見た人が迷わず次へ進めるようにします。
運用体制
運用改善では、誰が何を担当するかも大切です。
たとえば、次のように分けます。
| 項目 | 担当例 |
|---|---|
| お知らせ更新 | クライアント |
| 技術的な修正 | 制作者 |
| SEO改善提案 | 制作者またはマーケター |
| レポート確認 | 制作者とクライアント |
| 写真や原稿 | クライアント |
担当が曖昧だと、更新されないまま放置されることがあります。
公開時に、運用範囲も確認しておきます。
この章のまとめ
- Webサイトは公開後に、更新、計測、改善が必要になる
- 公開後には、検索、表示速度、問い合わせ、フォーム、情報更新の問題が見えてくる
- GA4、Search Console、ヒートマップなどを使って状況を確認する
- 改善は、数字と仮説をもとに進める
- 次の章では、検索で見つけてもらうためのSEOの基本を学ぶ