14. 改善施策の考え方

この章では、改善施策の考え方を学びます。

運用改善では、思いついた修正をすぐに全部行うのではなく、課題を整理し、仮説を立て、優先順位を決めて進めます。

改善は、順番が大切です。

改善の流れ

改善は、次の流れで進めます。

  1. 目的を確認する
  2. 現状を見る
  3. 課題を見つける
  4. 仮説を立てる
  5. 施策を決める
  6. 優先順位を付ける
  7. 実施する
  8. 結果を確認する

この流れがあると、感覚だけで修正するより説明しやすくなります。

クライアントに提案する時も、なぜその改善をするのか伝えやすくなります。

目的を確認する

最初に確認するのは、サイトの目的です。

目的が違えば、見る数字も改善施策も変わります。

たとえば、次のような目的があります。

  • 問い合わせを増やす
  • 予約を増やす
  • 採用応募を増やす
  • 店舗への来店を増やす
  • 資料請求を増やす
  • 既存顧客への情報提供をする

目的が問い合わせなら、アクセス数だけでなく問い合わせ率を見ます。

目的が認知なら、表示回数や流入の増加も重要になります。

現状を見る

目的を確認したら、現状を見ます。

使うツールは、目的によって変わります。

見たいことツール
検索で表示されているかSearch Console
どこから来ているかGA4
ページ内でどこを見ているかヒートマップ
フォーム送信されているかGA4 / フォームログ
店舗情報が見られているかGoogleビジネスプロフィール

数字を見る時は、単月だけでなく、前月や前年と比べると変化が見えやすくなります。

課題を見つける

現状を見たら、課題を探します。

課題は、目的に対して何が足りないかです。

たとえば、次のような課題があります。

  • 表示回数はあるがクリックが少ない
  • 流入はあるが問い合わせが少ない
  • フォーム到達はあるが送信が少ない
  • スマホの離脱が多い
  • 重要ページへの導線が弱い
  • 店舗情報が古い
  • ページ表示が遅い

課題は、数字と実際のページ確認を合わせて考えます。

仮説を立てる

課題が見えたら、原因の仮説を立てます。

たとえば、次のように考えます。

課題仮説
表示回数は多いがクリックが少ないtitleが弱い、検索意図とずれている
LPは読まれているが問い合わせが少ないCTAが弱い、不安が残っている
フォームで離脱が多い項目が多い、エラーがわかりにくい
スマホの離脱が多い文字が小さい、ボタンが押しづらい

仮説は、正解とは限りません。

だからこそ、施策を実施した後に結果を確認します。

施策を決める

仮説をもとに施策を決めます。

施策は、できるだけ具体的にします。

よくない例は、「SEOを強化する」「LPを改善する」のように大きすぎる表現です。

具体的には、次のように書きます。

  • titleを検索意図に合わせて変更する
  • ファーストビューに料金目安へのリンクを追加する
  • CTAボタンの文言を「無料相談する」に変更する
  • フォームの電話番号を任意にする
  • FAQに納期と料金の質問を追加する
  • メイン画像を圧縮する

具体的な施策にすると、実施後の確認もしやすくなります。

優先順位を決める

改善施策は、全部同時にできるとは限りません。

優先順位を決めます。

考えたい軸は次の通りです。

  • 目的への影響が大きいか
  • 実施しやすいか
  • 費用が大きすぎないか
  • リスクが低いか
  • すぐ確認できるか
  • クライアントが対応できるか

影響が大きく、実施しやすいものから進めると取り組みやすくなります。

結果を確認する

施策を実施したら、結果を確認します。

確認する時は、何を見るかを事前に決めておきます。

たとえば、次のように決めます。

  • title変更後、CTRを見る
  • CTA変更後、クリック数を見る
  • フォーム改善後、送信率を見る
  • 画像圧縮後、表示速度を見る
  • FAQ追加後、問い合わせ内容の変化を見る

改善は、1回で終わりではありません。

結果を見て、次の改善につなげます。

この章のまとめ

  • 改善は、目的、現状、課題、仮説、施策、確認の流れで進める
  • 課題は、目的に対して何が足りないかを見る
  • 仮説は正解とは限らないため、実施後に結果を確認する
  • 施策は具体的に書くと実行しやすい
  • 次の章では、クライアントへ伝えるレポートと改善提案を学ぶ