この章では、Webデザインの全体像を整理します。
Webデザインは、色や画像を選ぶだけではありません。
ページを見る人が情報を理解し、必要な行動を取れるように、見た目、情報の順番、操作しやすさ、信頼感をまとめて設計します。
Webデザインを構成するもの
Webデザインには、いくつかの要素があります。
| 要素 | 役割 |
|---|---|
| 情報設計 | 何をどの順番で伝えるかを決める |
| レイアウト | 情報を画面上に配置する |
| 余白 | 読みやすさとまとまりを作る |
| 文字 | 情報の階層と読みやすさを作る |
| 色 | 印象、強調、状態を伝える |
| 画像 | 内容や雰囲気を視覚的に伝える |
| UI | ボタン、リンク、フォームなど操作部分を作る |
| レスポンシブ | 画面幅に合わせて見せ方を変える |
これらは別々に見えますが、実際にはつながっています。
たとえば、文字が読みやすくても、余白が詰まりすぎていると読みにくくなります。
色がきれいでも、ボタンが目立たなければ行動につながりにくくなります。
見た目と伝わりやすさ
見た目は大切です。
第一印象が悪いと、ページの内容を読む前に離脱されることがあります。
ただし、見た目がきれいでも、何を伝えたいページなのかわかりにくいと効果は出にくくなります。
Webデザインでは、見た目と伝わりやすさをセットで考えます。
- 見出しで内容がわかる
- 重要な情報が先に見える
- 文章量が多すぎない
- ボタンが見つけやすい
- 画像が内容を補っている
- 余白があり、読み進めやすい
きれいなだけでなく、目的に合っているかを確認します。
情報設計
情報設計とは、誰に、何を、どの順番で伝えるかを整理することです。
たとえば、サービス紹介ページなら、次のような順番が考えられます。
- 何のサービスか
- 誰向けか
- どんな悩みを解決するか
- サービス内容
- 実績や事例
- 料金や流れ
- 問い合わせ導線
情報の順番が整理されていると、見た人は理解しやすくなります。
逆に、重要な情報が下の方に隠れていたり、似た情報が散らばっていたりすると、読みにくくなります。
使いやすさ
Webページは、見るだけでなく操作されるものです。
リンクを押す、フォームに入力する、メニューを開く、資料をダウンロードするなど、さまざまな操作があります。
使いやすいページでは、次のことが自然に伝わります。
- どこがクリックできるか
- 次に何をすればよいか
- 入力欄に何を書けばよいか
- エラーが起きた時にどう直すか
- 今どのページを見ているか
見た目だけを整えても、操作しづらいと使いにくいページになります。
導線
導線とは、ページを見た人を次の行動へ案内する流れです。
Webサイトには、目的があります。
- 問い合わせしてもらう
- 予約してもらう
- 資料請求してもらう
- 商品を購入してもらう
- 採用応募してもらう
- 必要な情報を読んでもらう
目的に合わせて、ボタンやリンクを配置します。
ただし、すべてを目立たせると、何が重要かわからなくなります。
ページの目的に合わせて、優先する導線を決めます。
信頼感
Webデザインでは、信頼感も重要です。
特に、会社サイト、採用サイト、サービスサイト、店舗サイトでは、見た目の整い方が印象に影響します。
信頼感を下げやすい要素には、次のようなものがあります。
- 文字サイズがばらばら
- 余白が不揃い
- 画像が粗い
- 色が多すぎる
- ボタンの見た目が統一されていない
- 情報が古く見える
- スマホで崩れている
信頼感は、豪華な装飾だけで生まれるものではありません。
基本的な整い方が大切です。
デザインは目的から考える
Webデザインでは、最初に目的を確認します。
目的が違えば、デザインの判断も変わります。
たとえば、採用サイトなら、働く人の雰囲気や募集情報への導線が重要です。
店舗サイトなら、場所、営業時間、予約導線が重要です。
サービスサイトなら、サービス内容、導入メリット、事例、お問い合わせ導線が重要です。
どんなページでも、目的から逆算して情報と見た目を決めます。
この章のまとめ
- Webデザインは、見た目、情報設計、使いやすさ、導線、信頼感をまとめて考えるもの
- きれいなだけでなく、情報が伝わり、操作しやすいことが重要
- 導線は、ページの目的に合わせて配置する
- 信頼感は、余白、文字、色、画像、UIの整い方から生まれる
- 次の章では、誰に何をどの順番で伝えるかを考える情報設計を学ぶ