11. UIパーツの一貫性

この章では、UIパーツの一貫性を学びます。

Webページでは、ボタン、カード、見出し、ラベル、ナビゲーションなど、同じようなパーツが繰り返し使われます。

これらの見た目や使い方がバラバラだと、ページ全体が散らかって見え、使い方もわかりにくくなります。

UIパーツとは

UIパーツとは、Webページの中で使われる操作や表示の部品です。

たとえば、次のようなものです。

  • ボタン
  • リンク
  • カード
  • ラベル
  • タグ
  • ナビゲーション
  • フォーム
  • 見出し
  • アラート
  • ページネーション

UIパーツは、見た目だけでなく役割も持っています。

同じ役割のパーツは、同じ見た目にすることで、使う人が迷いにくくなります。

一貫性が必要な理由

一貫性があると、ページを見る人はルールを覚えやすくなります。

たとえば、青い塗りのボタンが「主な行動」を表すとわかれば、別のページでも同じように理解できます。

逆に、同じ見た目なのに役割が違ったり、同じ役割なのに見た目が違ったりすると、迷いやすくなります。

一貫性は、見た目の整い方だけでなく、使いやすさにもつながります。

ボタンの一貫性

ボタンは、役割ごとに見た目を決めます。

たとえば、次のように分けます。

種類役割
主ボタン一番押してほしい行動
補助ボタン詳細を見る、戻るなど補助的な行動
危険ボタン削除、キャンセルなど注意が必要な行動

主ボタンの見た目を毎回変えると、どれが重要かわからなくなります。

色、角丸、余白、文字サイズ、ホバー状態をそろえます。

カードの一貫性

カード型レイアウトでは、カードのルールをそろえます。

確認したい項目は次の通りです。

  • 画像比率
  • 内側余白
  • 見出しのサイズ
  • 本文の文字量
  • ボタン位置
  • 角丸
  • 枠線や影
  • カード同士の間隔

同じ一覧に入っているカードは、同じルールで作ります。

カードごとに画像の高さや余白が違うと、一覧全体が落ち着かなくなります。

ラベルとタグ

ラベルやタグは、情報の分類や状態を伝えるために使います。

たとえば、次のようなものです。

  • NEW
  • お知らせ
  • 募集中
  • 初心者向け
  • 重要
  • 受付終了

ラベルやタグは小さな要素ですが、色や形を増やしすぎると散らかります。

役割ごとに色や形を決めて使います。

見出しの一貫性

見出しも、UIパーツの一部として考えます。

同じ階層の見出しは、サイズ、太さ、余白、装飾をそろえます。

たとえば、同じページ内で h2 の見た目が毎回違うと、どれが同じ階層なのかわかりにくくなります。

見出しでは、次のことをそろえます。

  • 文字サイズ
  • 太さ
  • 上下余白
  • 下線やアイコンの有無
  • セクション内の位置

見出しのルールがあると、ページ全体の構造が見えやすくなります。

ナビゲーション

ナビゲーションは、サイト内を移動するためのUIです。

ナビゲーションでは、次のことを確認します。

  • 現在地がわかるか
  • リンクの見た目がそろっているか
  • ホバーやフォーカスの状態があるか
  • スマホで開閉しやすいか
  • 重要な導線が見つけやすいか

ナビゲーションは、ページごとに見た目や位置が変わりすぎると迷いやすくなります。

サイト全体で一貫性を保ちます。

ルールを作る

一貫性を保つには、パーツごとのルールを作ります。

たとえば、次のようなルールです。

  • 主ボタンは塗り、補助ボタンは枠線
  • カード画像は16
  • セクション見出しは同じ余白にする
  • タグは小さな角丸で統一する
  • フォームのラベルは入力欄の上に置く

ルールがあると、ページが増えても見た目が崩れにくくなります。

変化をつける場所

一貫性は、すべてを同じにすることではありません。

重要な場所では、あえて変化をつけることもあります。

ただし、変化には理由が必要です。

たとえば、次のような場合です。

  • 最重要CTAを目立たせる
  • 注意メッセージを通常のカードと区別する
  • 現在地をナビ内で強調する
  • エラー状態を通常状態と区別する

変化をつける時も、役割に合わせて使います。

この章のまとめ

  • UIパーツは、同じ役割なら同じ見た目にすると使いやすい
  • ボタン、カード、ラベル、見出し、ナビゲーションにはルールを作る
  • 一貫性があると、見た目が整い、使う人も迷いにくい
  • ルール化されたUIは、コーディングや保守もしやすい
  • 次の章では、画面幅に合わせたレスポンシブデザインを学ぶ