この章では、UIパーツの一貫性を学びます。
Webページでは、ボタン、カード、見出し、ラベル、ナビゲーションなど、同じようなパーツが繰り返し使われます。
これらの見た目や使い方がバラバラだと、ページ全体が散らかって見え、使い方もわかりにくくなります。
UIパーツとは
UIパーツとは、Webページの中で使われる操作や表示の部品です。
たとえば、次のようなものです。
- ボタン
- リンク
- カード
- ラベル
- タグ
- ナビゲーション
- フォーム
- 見出し
- アラート
- ページネーション
UIパーツは、見た目だけでなく役割も持っています。
同じ役割のパーツは、同じ見た目にすることで、使う人が迷いにくくなります。
一貫性が必要な理由
一貫性があると、ページを見る人はルールを覚えやすくなります。
たとえば、青い塗りのボタンが「主な行動」を表すとわかれば、別のページでも同じように理解できます。
逆に、同じ見た目なのに役割が違ったり、同じ役割なのに見た目が違ったりすると、迷いやすくなります。
一貫性は、見た目の整い方だけでなく、使いやすさにもつながります。
ボタンの一貫性
ボタンは、役割ごとに見た目を決めます。
たとえば、次のように分けます。
| 種類 | 役割 |
|---|---|
| 主ボタン | 一番押してほしい行動 |
| 補助ボタン | 詳細を見る、戻るなど補助的な行動 |
| 危険ボタン | 削除、キャンセルなど注意が必要な行動 |
主ボタンの見た目を毎回変えると、どれが重要かわからなくなります。
色、角丸、余白、文字サイズ、ホバー状態をそろえます。
カードの一貫性
カード型レイアウトでは、カードのルールをそろえます。
確認したい項目は次の通りです。
- 画像比率
- 内側余白
- 見出しのサイズ
- 本文の文字量
- ボタン位置
- 角丸
- 枠線や影
- カード同士の間隔
同じ一覧に入っているカードは、同じルールで作ります。
カードごとに画像の高さや余白が違うと、一覧全体が落ち着かなくなります。
ラベルとタグ
ラベルやタグは、情報の分類や状態を伝えるために使います。
たとえば、次のようなものです。
- NEW
- お知らせ
- 募集中
- 初心者向け
- 重要
- 受付終了
ラベルやタグは小さな要素ですが、色や形を増やしすぎると散らかります。
役割ごとに色や形を決めて使います。
見出しの一貫性
見出しも、UIパーツの一部として考えます。
同じ階層の見出しは、サイズ、太さ、余白、装飾をそろえます。
たとえば、同じページ内で h2 の見た目が毎回違うと、どれが同じ階層なのかわかりにくくなります。
見出しでは、次のことをそろえます。
- 文字サイズ
- 太さ
- 色
- 上下余白
- 下線やアイコンの有無
- セクション内の位置
見出しのルールがあると、ページ全体の構造が見えやすくなります。
ナビゲーション
ナビゲーションは、サイト内を移動するためのUIです。
ナビゲーションでは、次のことを確認します。
- 現在地がわかるか
- リンクの見た目がそろっているか
- ホバーやフォーカスの状態があるか
- スマホで開閉しやすいか
- 重要な導線が見つけやすいか
ナビゲーションは、ページごとに見た目や位置が変わりすぎると迷いやすくなります。
サイト全体で一貫性を保ちます。
ルールを作る
一貫性を保つには、パーツごとのルールを作ります。
たとえば、次のようなルールです。
- 主ボタンは塗り、補助ボタンは枠線
- カード画像は16
- セクション見出しは同じ余白にする
- タグは小さな角丸で統一する
- フォームのラベルは入力欄の上に置く
ルールがあると、ページが増えても見た目が崩れにくくなります。
変化をつける場所
一貫性は、すべてを同じにすることではありません。
重要な場所では、あえて変化をつけることもあります。
ただし、変化には理由が必要です。
たとえば、次のような場合です。
- 最重要CTAを目立たせる
- 注意メッセージを通常のカードと区別する
- 現在地をナビ内で強調する
- エラー状態を通常状態と区別する
変化をつける時も、役割に合わせて使います。
この章のまとめ
- UIパーツは、同じ役割なら同じ見た目にすると使いやすい
- ボタン、カード、ラベル、見出し、ナビゲーションにはルールを作る
- 一貫性があると、見た目が整い、使う人も迷いにくい
- ルール化されたUIは、コーディングや保守もしやすい
- 次の章では、画面幅に合わせたレスポンシブデザインを学ぶ