この章では、情報設計の基本を学びます。
情報設計とは、ページを見る人に対して、何をどの順番で伝えるかを整理することです。
見た目を作る前に情報を整理すると、ページ全体の流れがわかりやすくなります。
情報設計とは
情報設計は、Webページの設計図を作る作業です。
具体的には、次のようなことを考えます。
- 誰に向けたページか
- 何を伝えたいか
- どの情報が一番重要か
- どの順番で読んでもらうか
- どこで次の行動へ進んでもらうか
- どの情報を省くか
情報設計ができていないと、あとから見た目を整えても、何を伝えたいページなのかわかりにくくなります。
誰に向けるかを決める
まず、ページを見る人を考えます。
誰に向けるかによって、使う言葉、見せる順番、強調する情報が変わります。
たとえば、同じ美容室サイトでも、ターゲットによって見せ方は変わります。
| ターゲット | 強調したい情報 |
|---|---|
| 初めて来店する人 | 店舗の雰囲気、メニュー、料金、場所 |
| 既存のお客様 | 予約導線、営業時間、キャンペーン |
| 採用候補者 | 働く環境、スタッフ、募集要項 |
ターゲットを決めると、ページに必要な情報が見えてきます。
目的を決める
次に、ページの目的を決めます。
目的が曖昧だと、何を強調すればよいかわかりません。
Webページの目的には、次のようなものがあります。
- 問い合わせしてもらう
- 予約してもらう
- サービス内容を理解してもらう
- 採用応募してもらう
- 料金を確認してもらう
- 店舗に来てもらう
- 信頼感を持ってもらう
1つのページに複数の目的があることもあります。
その場合は、優先順位を決めます。
情報を洗い出す
目的が決まったら、必要な情報を洗い出します。
最初は順番を気にせず、必要そうな情報を書き出します。
たとえば、店舗サイトなら次のような情報があります。
- 店舗名
- キャッチコピー
- 店舗の特徴
- メニュー
- 料金
- 写真
- 予約方法
- 営業時間
- アクセス
- よくある質問
- お知らせ
- お問い合わせ
この段階では、全部をページに入れると決める必要はありません。
まず候補を出します。
優先順位を決める
情報を洗い出したら、優先順位を決めます。
ページの上部には、重要度の高い情報を置きます。
ただし、重要な情報をすべて上に詰め込むと、かえって読みにくくなります。
次のように考えると整理しやすくなります。
- 最初に何のページか伝える
- 誰に向けた内容か伝える
- 興味を持つ理由を伝える
- 詳細情報を見せる
- 不安を減らす情報を置く
- 行動につながる導線を置く
情報は、読む人の理解の流れに合わせて並べます。
セクションに分ける
情報は、セクションに分けると読みやすくなります。
セクションとは、ページ内の大きなまとまりです。
たとえば、サービスサイトなら次のように分けられます。
- ファーストビュー
- 課題提起
- サービスの特徴
- できること
- 実績
- 料金
- 導入の流れ
- よくある質問
- お問い合わせ
セクションごとに役割を決めると、ページの流れが作りやすくなります。
導線を考える
情報設計では、導線も考えます。
導線とは、ページを見た人が次に進むための道筋です。
たとえば、予約してほしいページなら、予約ボタンをどこに置くかを考えます。
ただし、いきなり予約ボタンだけを置いても、相手がまだ判断できない場合があります。
その場合は、次のような流れを作ります。
- 何のサービスか理解する
- 自分に合うか確認する
- 料金や流れを見る
- 不安を解消する
- 予約や問い合わせへ進む
導線は、読む人の気持ちの流れに合わせて置きます。
いらない情報を減らす
情報設計では、載せない情報を決めることも大切です。
すべてを載せようとすると、ページが長くなりすぎたり、重要な情報が埋もれたりします。
次のような情報は、必要性を確認します。
- 目的と関係が薄い情報
- 古い情報
- 重複している説明
- 読む人が知りたい順番から外れている情報
- 別ページに分けた方がよい情報
情報を減らすことは、内容を薄くすることではありません。
重要な情報を伝わりやすくするための整理です。
この章のまとめ
- 情報設計は、誰に何をどの順番で伝えるかを整理する作業
- 見た目を作る前に、ターゲットと目的を決める
- 情報を洗い出し、優先順位を決めてセクションに分ける
- 導線は、読む人の理解や気持ちの流れに合わせて置く
- いらない情報を減らすことで、重要な情報が伝わりやすくなる