22. トラブル対応とデバッグ

この章では、WordPress制作・運用で起こりやすいトラブルと、切り分け方を学びます。

WordPressのトラブルは、テーマ、プラグイン、サーバー、データベース、キャッシュなど複数の要因が絡みます。

慌てず、どこで問題が起きているかを順番に確認します。

よくあるトラブル

WordPressでよくあるトラブルは次の通りです。

  • 画面が真っ白になる
  • 管理画面に入れない
  • CSSが効かない
  • JavaScriptが動かない
  • 画像が表示されない
  • 投稿が表示されない
  • パーマリンクが404になる
  • プラグイン有効化後に不具合が起きる
  • フォームメールが届かない
  • 更新したのに反映されない

まずは、直前に何を変更したかを確認します。

変更前にバックアップ

トラブル対応では、変更前にバックアップを取ります。

原因を調べるためにファイルや設定を変更することがあります。

元に戻せない状態で作業すると、状況が悪化する可能性があります。

特に本番環境では、作業前の状態を保存してから対応します。

真っ白になる

画面が真っ白になる場合、PHPエラーが起きている可能性があります。

確認することは次の通りです。

  • 直前に編集したPHPファイル
  • 有効化したプラグイン
  • テーマの変更
  • PHPバージョン
  • エラーログ

functions.phpの構文ミスでも画面が表示されなくなることがあります。

本番で直接編集するのは避け、ローカルやテスト環境で確認します。

パーマリンクが404になる

投稿や固定ページが404になる場合、パーマリンク設定が関係していることがあります。

まず、管理画面でパーマリンク設定を開き、保存し直します。

それでも直らない場合は、次の点を確認します。

  • .htaccess
  • サーバーのリライトルール
  • カスタム投稿タイプのrewrite
  • 投稿タイプ登録後にパーマリンク再保存したか
  • URLが正しいか

カスタム投稿タイプを追加した直後は、パーマリンク再保存が必要になることがあります。

プラグインの切り分け

プラグイン有効化後に不具合が起きた場合は、プラグインを切り分けます。

よくある確認方法は次の通りです。

  1. 直前に入れたプラグインを停止する
  2. 問題が解消するか確認する
  3. 関連しそうなプラグインを一つずつ確認する
  4. テーマを標準テーマに切り替えて確認する

本番で切り分けるとユーザーに影響する場合があります。

可能であれば、テスト環境で再現して確認します。

CSSやJavaScriptが効かない

CSSやJavaScriptが効かない時は、次の点を確認します。

  • wp_enqueue_style()wp_enqueue_script()で読み込んでいるか
  • ファイルパスが正しいか
  • wp_head()wp_footer()があるか
  • ブラウザやキャッシュプラグインのキャッシュが残っていないか
  • JavaScriptエラーが出ていないか

開発者ツールのNetworkやConsoleを使うと確認しやすいです。

画像が表示されない

画像が表示されない場合は、ファイルとURLを確認します。

  • メディアライブラリに画像があるか
  • アップロードディレクトリにファイルがあるか
  • URL置換が正しくできているか
  • HTTPS化後にhttp画像が残っていないか
  • ファイル権限に問題がないか

移行後に画像が表示されない場合は、メディアファイルの移し忘れやURL置換漏れがよくあります。

デバッグモード

WordPressには、デバッグ用の設定があります。

wp-config.phpWP_DEBUGを有効にすることがあります。

wp-config.php
define( 'WP_DEBUG', true );
define( 'WP_DEBUG_LOG', true );
define( 'WP_DEBUG_DISPLAY', false );

本番環境でエラーを画面に表示するのは避けます。

ログに出して確認するなど、安全な方法を使います。

この章のまとめ

  • WordPressのトラブルは、テーマ、プラグイン、サーバー、データベース、キャッシュを切り分ける
  • 作業前にはバックアップを取る
  • 真っ白な画面はPHPエラーの可能性がある
  • 404はパーマリンク設定やリライトルールを確認する
  • 本番でのデバッグ表示は避け、ログで確認する