この章では、WordPress制作・運用で起こりやすいトラブルと、切り分け方を学びます。
WordPressのトラブルは、テーマ、プラグイン、サーバー、データベース、キャッシュなど複数の要因が絡みます。
慌てず、どこで問題が起きているかを順番に確認します。
よくあるトラブル
WordPressでよくあるトラブルは次の通りです。
- 画面が真っ白になる
- 管理画面に入れない
- CSSが効かない
- JavaScriptが動かない
- 画像が表示されない
- 投稿が表示されない
- パーマリンクが404になる
- プラグイン有効化後に不具合が起きる
- フォームメールが届かない
- 更新したのに反映されない
まずは、直前に何を変更したかを確認します。
変更前にバックアップ
トラブル対応では、変更前にバックアップを取ります。
原因を調べるためにファイルや設定を変更することがあります。
元に戻せない状態で作業すると、状況が悪化する可能性があります。
特に本番環境では、作業前の状態を保存してから対応します。
真っ白になる
画面が真っ白になる場合、PHPエラーが起きている可能性があります。
確認することは次の通りです。
- 直前に編集したPHPファイル
- 有効化したプラグイン
- テーマの変更
- PHPバージョン
- エラーログ
functions.phpの構文ミスでも画面が表示されなくなることがあります。
本番で直接編集するのは避け、ローカルやテスト環境で確認します。
パーマリンクが404になる
投稿や固定ページが404になる場合、パーマリンク設定が関係していることがあります。
まず、管理画面でパーマリンク設定を開き、保存し直します。
それでも直らない場合は、次の点を確認します。
.htaccess- サーバーのリライトルール
- カスタム投稿タイプの
rewrite - 投稿タイプ登録後にパーマリンク再保存したか
- URLが正しいか
カスタム投稿タイプを追加した直後は、パーマリンク再保存が必要になることがあります。
プラグインの切り分け
プラグイン有効化後に不具合が起きた場合は、プラグインを切り分けます。
よくある確認方法は次の通りです。
- 直前に入れたプラグインを停止する
- 問題が解消するか確認する
- 関連しそうなプラグインを一つずつ確認する
- テーマを標準テーマに切り替えて確認する
本番で切り分けるとユーザーに影響する場合があります。
可能であれば、テスト環境で再現して確認します。
CSSやJavaScriptが効かない
CSSやJavaScriptが効かない時は、次の点を確認します。
wp_enqueue_style()やwp_enqueue_script()で読み込んでいるか- ファイルパスが正しいか
wp_head()やwp_footer()があるか- ブラウザやキャッシュプラグインのキャッシュが残っていないか
- JavaScriptエラーが出ていないか
開発者ツールのNetworkやConsoleを使うと確認しやすいです。
画像が表示されない
画像が表示されない場合は、ファイルとURLを確認します。
- メディアライブラリに画像があるか
- アップロードディレクトリにファイルがあるか
- URL置換が正しくできているか
- HTTPS化後にhttp画像が残っていないか
- ファイル権限に問題がないか
移行後に画像が表示されない場合は、メディアファイルの移し忘れやURL置換漏れがよくあります。
デバッグモード
WordPressには、デバッグ用の設定があります。
wp-config.phpでWP_DEBUGを有効にすることがあります。
define( 'WP_DEBUG', true );
define( 'WP_DEBUG_LOG', true );
define( 'WP_DEBUG_DISPLAY', false );本番環境でエラーを画面に表示するのは避けます。
ログに出して確認するなど、安全な方法を使います。
この章のまとめ
- WordPressのトラブルは、テーマ、プラグイン、サーバー、データベース、キャッシュを切り分ける
- 作業前にはバックアップを取る
- 真っ白な画面はPHPエラーの可能性がある
- 404はパーマリンク設定やリライトルールを確認する
- 本番でのデバッグ表示は避け、ログで確認する