21. 保守・更新・バックアップ

この章では、WordPressサイト公開後の保守、更新、バックアップを学びます。

WordPressサイトは、公開して終わりではありません。

本体、テーマ、プラグイン、PHPバージョン、バックアップを継続的に管理する必要があります。

なぜ保守が必要か

WordPressは、継続的に更新されるソフトウェアです。

更新には、不具合修正、機能改善、セキュリティ対応が含まれます。

放置すると、次のようなリスクがあります。

  • セキュリティリスクが高まる
  • プラグインが古くなる
  • PHPバージョンに対応しなくなる
  • 管理画面でエラーが出る
  • フォームや表示が動かなくなる

公開後の運用まで含めて、WordPress案件として考えます。

更新対象

WordPressで更新対象になるものは次の通りです。

  • WordPress本体
  • テーマ
  • プラグイン
  • 翻訳ファイル
  • PHPバージョン

更新は管理画面からできるものもありますが、更新前にはバックアップを取ります。

特に、本番サイトでいきなり更新するのは避けたい場面があります。

バックアップ

バックアップでは、ファイルとデータベースの両方を保存します。

対象は次の通りです。

  • テーマファイル
  • プラグイン
  • アップロード画像
  • データベース
  • 設定ファイル

バックアップは、取るだけでなく、復元できることが重要です。

実務では、バックアッププラグイン、サーバーの自動バックアップ、手動バックアップなどを組み合わせます。

更新前の流れ

更新作業は、次のような流れで行います。

  1. 現在の状態を確認する
  2. バックアップを取る
  3. 可能ならテスト環境で更新を試す
  4. 本番で更新する
  5. 表示とフォームを確認する
  6. 問題があれば戻せるようにする

小さな更新でも、サイトに影響する可能性があります。

更新後に必ず確認します。

保守契約

クライアントワークでは、公開後の保守を契約として分けることがあります。

保守内容には、次のようなものがあります。

  • WordPress本体更新
  • プラグイン更新
  • バックアップ確認
  • セキュリティ確認
  • 軽微なテキスト修正
  • 画像差し替え
  • 月次レポート
  • 障害時の一次対応

何を含めるか、何を含めないかを事前に決めます。

「保守」と言っても、何でも対応する契約にしないことが大切です。

クライアント更新範囲

クライアントが更新する範囲と、制作者が保守する範囲を分けます。

たとえば、次のように分けます。

担当内容
クライアントお知らせ投稿、画像差し替え、固定ページ本文の軽微な更新
制作者本体更新、プラグイン更新、テーマ修正、バックアップ確認

管理画面の権限も、この分担に合わせて設定します。

更新記録

更新作業をしたら、記録を残します。

記録したい内容は次の通りです。

  • 作業日
  • 更新したもの
  • 更新前のバージョン
  • 更新後のバージョン
  • バックアップの有無
  • 確認したページ
  • 発生した問題

トラブルが起きた時に、何を変更したか追いやすくなります。

この章のまとめ

  • WordPressは公開後も継続的な保守が必要
  • 更新対象は、本体、テーマ、プラグイン、PHPバージョンなど
  • 更新前にはバックアップを取る
  • 保守契約では、含める作業と含めない作業を明確にする
  • クライアント更新範囲と制作者の保守範囲を分ける