20. 公開・移行・本番反映

この章では、WordPressサイトの公開、移行、本番反映を学びます。

WordPressは、HTMLファイルだけをアップロードすれば終わりではありません。

ファイルとデータベース、メディア、URL、サーバー設定をセットで考える必要があります。

環境の種類

WordPress制作では、複数の環境を使うことがあります。

環境役割
ローカル環境自分のPCで制作・検証する
テスト環境クライアント確認用に公開する
本番環境実際に公開されるサイト

直接本番環境で制作すると、作業中の状態がユーザーに見えてしまいます。

できるだけローカルやテスト環境で制作し、本番へ反映します。

移行で必要なもの

WordPressサイトの移行では、次のものを扱います。

  • テーマファイル
  • プラグイン
  • アップロード画像
  • データベース
  • wp-config.php
  • サーバー設定
  • ドメイン設定
  • SSL設定

ファイルだけ移しても、データベースがなければ投稿や固定ページは表示されません。

データベースだけ移しても、画像ファイルがなければメディアが表示されません。

URL置換

ローカル環境やテスト環境から本番環境へ移行すると、サイトURLが変わります。

そのため、データベース内のURL置換が必要になることがあります。

たとえば、次のような置換です。

URL置換の例
http://local.example

https://example.com

WordPressのデータはシリアライズされた形で保存されることがあるため、単純なテキスト置換は危険な場合があります。

移行用プラグインやWP-CLIなど、WordPressに対応した方法を使います。

パーマリンク再保存

移行後にページが404になる場合、パーマリンク設定を保存し直すことで直ることがあります。

管理画面のパーマリンク設定を開き、内容を変えずに保存します。

これにより、リライトルールが再生成されます。

ただし、これで直らない場合は、サーバー設定や.htaccessなども確認が必要です。

公開前チェック

本番公開前には、次の項目を確認します。

  • トップページが表示されるか
  • 下層ページが表示されるか
  • 投稿一覧と詳細が表示されるか
  • 画像が表示されるか
  • CSSとJavaScriptが読み込まれるか
  • フォームが送信できるか
  • 管理画面にログインできるか
  • SSLが有効か
  • noindexが解除されているか
  • パーマリンクが正しいか
  • 404ページが表示されるか

チェックリスト化しておくと、確認漏れを減らせます。

ドメインとメールへの影響

本番公開では、ドメインやDNSを変更することがあります。

DNS変更は、Webサイトだけでなくメールにも影響する可能性があります。

特に、MXレコードやメールサーバー設定を触る場合は注意が必要です。

不明な場合は、サーバー会社やドメイン管理者に確認します。

公開後チェック

公開後には、本番URLで確認します。

  • 公開URLで表示されるか
  • SSL警告が出ていないか
  • フォーム送信ができるか
  • 管理者宛メールが届くか
  • 画像やPDFが表示されるか
  • リンク切れがないか
  • OGPが正しいか
  • 管理画面に入れるか

公開作業が終わったら、クライアントにも確認してもらいます。

この章のまとめ

  • WordPressの公開では、ファイルとデータベースの両方を扱う
  • ローカル、テスト、本番の環境を分けると安全に制作できる
  • URL置換はWordPressに対応した方法で行う
  • 移行後に404が出る場合は、パーマリンク再保存も確認する
  • DNSやメールへの影響がある作業は慎重に行う