04. DNSとドメインのざっくり理解

この章では、DNSとドメインの基本を学びます。

DNSは詳しく学ぶとかなり深い分野ですが、Web制作ではまず「ドメイン名からサーバーの場所を探す仕組み」と理解できれば大丈夫です。

ドメインとは

ドメインは、Webサイトの住所のようなものです。

ドメインの例
example.com
example.jp
example.co.jp

本来、インターネット上のサーバーはIPアドレスという数字の住所で識別されます。

しかし、数字の住所を人間が覚えるのは大変です。

そこで、example.com のような覚えやすい名前を使います。

この名前がドメインです。

IPアドレスとは

IPアドレスは、インターネット上で機器やサーバーを識別するための番号です。

たとえば、次のような形式があります。

IPアドレスの例
192.0.2.1
203.0.113.10

ユーザーは通常、IPアドレスを直接入力しません。

代わりにドメインを入力し、裏側でドメインがIPアドレスに変換されます。

DNSとは

DNSは、ドメイン名とIPアドレスを対応させる仕組みです。

ブラウザに example.com と入力すると、ブラウザは「このドメインはどのサーバーにつながるのか」を調べます。

この時に使われるのがDNSです。

ドメインからページ表示まで

ドメインを使ってページを表示する流れを簡単に整理します。

  1. ブラウザにURLを入力する
  2. ドメインをもとにDNSへ問い合わせる
  3. 対応するサーバーの場所を知る
  4. ブラウザがサーバーへリクエストを送る
  5. サーバーがHTMLなどを返す

DNSは、ページ表示の最初の入口に関係しています。

そのため、DNS設定が間違っていると、サーバーにファイルがあってもサイトへアクセスできません。

DNS反映に時間がかかる理由

ドメインやDNSの設定を変えたあと、すぐに反映されないことがあります。

これは、DNSの情報がいろいろな場所に一時保存されているためです。

古い情報を見ている環境では、しばらく前の設定につながることがあります。

Web制作の現場では、次のようなことが起きます。

  • 自分のPCでは新しいサイトが見える
  • クライアントのPCでは古いサイトが見える
  • スマホ回線では見えるがWi-Fiでは見えない
  • 設定直後だけアクセスできない

DNS設定の変更直後は、反映に時間差が出ることを知っておきます。

wwwありとwwwなし

ドメインには、www が付く場合と付かない場合があります。

wwwありなし
https://www.example.com/
https://example.com/

この2つは、見た目が似ていますが、技術的には別のホスト名です。

多くのサイトでは、どちらかを正式なURLに決め、もう一方からリダイレクトします。

Web制作では、内部リンク、canonical、SNSリンク、名刺やチラシに載せるURLなどで、表記をそろえることが大切です。

サブドメイン

サブドメインは、ドメインの前に名前を付けたものです。

サブドメインの例
blog.example.com
shop.example.com
support.example.com

用途ごとにサイトを分ける時に使われます。

たとえば、会社サイトは example.com、ブログは blog.example.com、ECサイトは shop.example.com のように分けられます。

ネームサーバー

ネームサーバーは、ドメインのDNS情報を管理するサーバーです。

ドメインを取得したあと、どのネームサーバーを使うかを設定します。

ネームサーバーを切り替えると、DNS情報の管理先が変わります。

AレコードとCNAMEレコードの入口

DNSにはいろいろなレコードがありますが、Web制作でまず見かけるのはAレコードとCNAMEレコードです。

レコードざっくりした役割
AレコードドメインをIPアドレスにつなぐ
CNAMEレコードある名前を別の名前に向ける

たとえば、example.com をサーバーのIPアドレスへ向ける時にAレコードを使います。

www.example.comexample.com に向けるような場面では、CNAMEレコードを使うことがあります。

この講座では、レコードを細かく設定するところまでは扱いません。

ただし、Webサイトが表示されない時に「DNSの向き先が違うかもしれない」と疑えることが大切です。

表示トラブルでDNSを疑う場面

次のような時は、DNSやドメイン設定が関係している可能性があります。

  • ドメインでアクセスしてもサーバーにつながらない
  • www ありでは見えるが、なしでは見えない
  • ドメイン変更直後で人によって見え方が違う
  • サーバー移転後に古いサイトが出る
  • メールは使えるがWebサイトが見えない

DNSは見た目ではわかりにくいため、トラブル時は「設定を変えた直後か」「どのURLで見えないか」を整理します。

この章のまとめ

  • ドメインはWebサイトの住所のような名前
  • DNSはドメイン名からサーバーの場所を探す仕組み
  • DNS設定の変更は、反映に時間差が出ることがある
  • www ありとなしは、URLとしては別物
  • AレコードやCNAMEレコードは、ドメインの向き先を決める基本的な設定